なんと北朝鮮には日本人村なるものがあるそうです。しかも首都平壌にはビルがたくさん建っていて意外と近代的だった。
テレビ東京の未来世紀ジパングで北朝鮮を取り扱いました。僕は知らなかった事実を知りびっくりです。知らない人がたくさん居ると思うので記録しておきます。

目次
北朝鮮に住む日本人は44年前に日本を震撼させた『よど号ハイジャック事件』の実行犯
なんで北朝鮮に?北朝鮮に来た経緯
- 軍事訓練を受ける。
- 体を鍛えて兵士としてやって行く。
- 日本にもう一度、再上陸して首相官邸を占拠、武装蜂起を貫徹する。
北朝鮮に来た理由を聞かれこのように答えていました。とりあえず、なんかただならぬ気配を感じます。
ただ、「人を犠牲にすることは大儀でない。乗客の皆さん、乗務員の皆さんに多大な精神的肉体的苦痛をおかけした、それについて深くお詫びしたい。」とインタビューに答えています。44年前の事件について、今は全員が反省しているという事らしい。
かつては日本革命村と呼ばれていた日本人村には、よど号グループとその家族が暮らしています。のどかな田舎を感じさせる風景ですが、村の入口には北朝鮮兵士が銃を装備し常駐していると。
よど号ハイジャック事件とは?
1970年3月31日、日本で始めて起きたハイジャック事件です。実行犯は共産主義者同盟赤軍派の9人。20代の若者が中心で、北朝鮮への亡命を要求し、北朝鮮政府に認められ亡命する。昭和史に残る大事件。テレビに写った当時の映像には、乗客を降ろす犯人の手には日本刀が持たれていました。
事件が起きた背景には、当時(1960年代)の国際社会全体で、権威や権力といった現体制に若い世代が反発し行動を起こすという空気があったらしい。その中で、日本では赤軍派のグループが一番過激(ラジカル)な行動に走ったと。
北朝鮮に亡命したよど号ハイジャック犯の9人の内4人が存命
- よど号グループのリーダー田宮高麿は1995年11月30日に心臓発作により死去
- サブリーダーで東大出身の小西隆裕容疑者69歳。(現リーダー)
- 同志社大学でロックバンドをやっていた若林盛亮容疑者67歳。
- 大阪市立大学出身の赤木志郎容疑者67歳。
- 関西大学出身の魚本公博容疑者66歳。
(年齢は2014年10月20日の放送時点)
北朝鮮での亡命生活の実態
- 日本人村は冬になると雪が積もり凍る。
- だからソリで遊ぶ。
- 北朝鮮の中では、普通よりも恵まれた住環境。
- 野菜やコメ、味噌や醤油など食料は土曜日に必要な物を紙に書いてカゴに入れ持って行くと、各家庭分ちゃんと要求通り入れてくれる。
- 外国人で亡命者だから国内の人とは違う、いわば特権階級的な位置。
- 自家用車も持っていて、韓国と北朝鮮の合弁メーカー製の『ポックギ』という車名。見た感じはトヨタの初代ハリアーに似てた。
- 巨大なパラボラアンテナがあり、衛星放送で日本のテレビ番組を見れる。テレビ番組のガイアの夜明けを見てた。
- 韓流ドラマをよく見る。
- プレミアリーグを見る。
- 光ファイバー完備でネットを使える。日本の支援者から毎日、日本の新聞をメールで送られてそれを見る。
日本に帰国したいが帰国できない
そもそもなんで北朝鮮に亡命したかというのは、よど号メンバーは世界同時革命を夢見て、北朝鮮で軍事訓練を受け、北朝鮮を拠点に世界中で同時に共産主義革命を起こす事が目的であり、当初は半年ほどで日本に戻るつもりだったようです。
しかし、日本では拉致問題での逮捕状が出ているため日本に帰国することが出来ないといいます。北朝鮮が素直に帰国を許すとも思えないしね。
よど号メンバーは拉致問題のキーマン
石岡亨(とおる)さんの拉致容疑で逮捕状が出ている森順子(よりこ)容疑者と若林佐喜子容疑者。森順子容疑者はよど号グループのリーダーだった田宮高麿の妻。
警視庁の調べでは、この人達は1980年頃のスペインで旅行中の石岡さんに「共産圏を旅しないか?」と話しかけ、北朝鮮に誘いだした結婚目的誘拐罪という疑いがかけられています。
しかし、テレビのインタビューには雑貨の輸入が目的でグループの活動資金を得るためだったとしています。実際、石岡さんと一緒に写る写真があり、その経緯を聞くと、バルセロナに向かう途中のマドリードで電車の乗り換えの待ち時間が2時間ほどあり、近くの動物園で時間を潰していた時に、石岡さんの方から話しかけられた。と答えています。
ただ、拉致に関与はしておらず、拉致の事実を知ったのも2002年に北朝鮮が拉致を認めるまで知らなかったらしい。さらに、自分達は無罪であるのに逮捕状を出した理由を説明して欲しいとも語っています。
また、魚本公博容疑者は有本恵子さんの拉致容疑で逮捕状が出ています。これは魚本容疑者の元妻が拉致に関与したという証言をしている事から容疑がかけられているのですが、魚本容疑者本人は容疑を否定しており、むしろ自分が関わったという客観的証拠を出せとコメントしています。
よど号メンバーは拉致に関与したしていないとしており、もし日本の捜査団が北朝鮮に来て調査する場合は、事情聴取などに応じ強力するともコメントしています。
北朝鮮と国交がある国
日本にとっては国交がないので『近くて遠い国』ですが、世界には北朝鮮と国交がある国が意外と多くあります。
EU加盟国だけでも、ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、ドイツ、アイルランド、ギリシャ、スペイン、クロアチア、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ハンガリー、マルタ、オランダ、オーストリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、スロバキア、フィンランド、スウェーデン、イギリス。主な主要国と国交がある事に驚きますよね。
最後に
今回の未来世紀ジパングのおかげで、普段知り得ない北朝鮮を少し知る事が出来たと思います。拉致容疑については分かりませんが、今は拉致問題解決の重要な時だと思います。日本から調査団が派遣されるようなので、なんとかこの拉致問題が解決に向かうといいですね。
おしまい。