僕はニートで26歳。
我が家でときたま食卓にならぶもやし料理。あのシャキシャキ感は万人が好きな食感ではないでしょうか?

そんなもやしが、中国では漂白剤などの体に害になる薬品を使って栽培している悪質な業者がおり、そんな悪質な業者が中国当局により摘発されたというのを以前テレビで見ました。
これを見て僕は、「さすが中国人!4000年の歴史は伊達じゃない!」なんて嫌味を言っていました。そして単純に「こんなの日本ではありえない!」とたかをくくっていました。
40年前の日本ではもやしを漂白していた!
そして月日は経ち、毎週見ているテレビ東京の『カンブリア宮殿』で、日本もかつては漂白剤を使ってもやしを作っていた事実を知り、ニートは驚いています。今から約40年前の日本では漂白剤を使って人工的に白くしたもやしが当たり前だったそうです。
先述の中国のもやしをテレビで見た時は、異様に白いもやしを見て「こんなの見た目でヤバさMAX!」なんて思っていたのに、それをかつて日本もしていたとは…。
そしてニートは思ったのであります。
人に年齢があり「若さゆえの過ち」という言葉があるように、国にも年齢のようなものがあり、それは単に歴史の長さではなく、その国に住む国民のいわば精神年齢と言い表せるもので、先進国ゆえに先に過ちを犯した私達の後を追うかの如く、後進国もまた同じ過ちを繰り返す。のではないかと。
よく「あの時オヤジが言っていたことを今になってやっと分かったよ。」というようなニュアンスです。
今でこそ『日本人は民度が高い!』と言われますが、過去をさかのぼると必ずしもそうでないのだと気付かされました。なんか足元をすくわれた感じです。
ちなみに『足元をすくわれる』というのは『足をすくわれる』の誤用だそうで、間違った方が定着しているようです。しかし『言葉は時代と共に変化する』として、もはや誤用である事を否定しこれも1つの言葉のあり方として認めよう、といういわゆる『達観派』の意見もあるようです。
まさに僕ニートは達観派です。正確には『誤用を誤用と理解した上で言葉は時代と共に変化する、むしろその流れについて行けない事がまさに時代遅れだ!』と。
話を元に戻しますが、現在中国では環境問題が深刻です。かつて日本も環境問題が深刻でした。そうやって国や国民が成長すれば中国もモラルが高い国民性になるのかも知れないと、ニートのくせに超上から目線で思いました。ごめんちゃいッ♪
みんなも食おうぜ安くて栄養満点なもやしを!
なんと”もやし”には栄養が含まれています。あんなのに栄養があるなんてにわかには信じがたいですが、なんと一袋(250㌘)に食物繊維がバナナの3本分、ビタミンCがレモンの1/2個分、カルシウムなどのミネラルが牛乳の1/4本分もあるのです!
今回のカンブリア宮殿に登場したのはサラダコスモ中田智洋社長です。カンブリア宮殿には毎回魅力的な人物が登場するのですが、この中田智洋社長は僕にとって特に魅力的な人でした。
かつてO-157が問題になりその原因が”カイワレ大根”かも知れないという食中毒事件を覚えていますか?今でも原因は分かっていないようですが、当時カイワレ大根を作っていたサラダコスモではこのO-157事件で大打撃を受け、倒産寸前まで陥ったそうです。
それでも中田智洋氏は「社員は1人も解雇しない!一緒に乗り切ろう!」と社員の前で言ったそうです。
「社員が落ち込んでいくような、失望するような、言葉なんて口から出したら…、と言い聞かせて『最高にカッコイイ話をするぞ!』と決めて社員の前に立った。」
と少し言葉を詰まらせながら仰っていたのが僕は心に突き刺さりました。
この気概。心服します。
中田智洋氏は最後、こうコメントしています。
「長い人生やってきて、本気で取り組んで挫折した、それでも生きていこうと思う人には、ちゃんと宇宙というか神様が次の道を、そこまで行った人にだけ分かるように用意してくれている。」
道は開けたぞ。
おしまい。