日本のオタク文化、さらにはお家芸とも言える萌えキャラへの『擬人化』。この誇るべき文化の波がついに株式市場へと進出しました。

IRroid(アイアールロイド)とは
『IRroid』とは、『IR=Investor Relations(インベスター・リレーションズ:企業による投資家へ向けた広報および情報発信活動)』と『〇〇ロイド』を組み合わせた言葉。上場企業を萌えキャラ化し、株価などの企業情報を発信する“人工知能プログラム”と公式サイトでは説明されています。
若者に投資をアピールするための取り組みで、すでに43社のキャラクターがおり、今後も月に20社程度追加していく予定だそうです。
東証に上場している企業数は、東証全体(1部、2部、マザーズ、ジャスダック、PRO)で3431社(8月15日時点)あるので、コンプリートするまでにざっと計算して約14年かかります。サービス開始時点では東証1部から40社、東証2部から1社、ジャスダック市場から2社が萌えキャラ化されています。
そもそもコンプリートするのか分かりませんが、もしコンプリートを目指すのであれば果てしない道のりですね。ただ、上場廃止企業が出てきた時、もし萌えキャラ化した後だった場合、その子は一体どうなるのか…。とりあえず下の画像はキャラクター一覧です。


そんな心配はさておき、なかなかオモシロイ取り組みだと思います。僕もさっそく自分が保有している銘柄(バンダイとタカラトミー)が萌えキャラ化しているか見てみましたが、まだ不在でした。追加されるか分かりませんが、今から登場が楽しみです。
また、twitterとFacebookでも情報発信しているので気になる人はチェックしてみてはどうでしょう。
→九十九蘭 Twitter
→九十九蘭 Facebook
IRroidの公式ナビゲータ『九十九 蘭(つくも らん)』
下の画像は、IRroidの公式ナビゲーターである『九十九 蘭』です。


また、各キャラクターのページに行くと、『企業モード(ブルー)』と『萌えモード(ピンク)』とを表示切り替えでき、顔などをクリックするとコメントや表情が変わります。
プロフィールとして企業情報が見れ、株価=コンディション、時価総額=HP、ROE(株主資本利益率)=攻撃力、自己資本比率=防御力、配当利回り=おもてなし、ヒストリカルボラ(ヒストリカル・ボラティリティ:過去の変動率)=ツンデレ、対TOPIXウエイト=影響力、最低購入価格=高嶺の花、という感じにそれぞれのモードで見れるデータの名称が変わるなど、おちゃめな表現もされています。
ただ、現時点では戦ったりはしません。あくまで萌えキャラ化されてデータを見れるだけです。もしかしたら今後人気が出たらゲーム化されるかも知れませんね。笑
4コマ漫画もある!今後の展開は!?
さらにIRroidでは登場キャラによる4コマ漫画も掲載されています。すでに15本の4コマ漫画があり、これが意外とカワイイッ!


日本経済新聞社による取材では、「やるからには徹底してやる!」とコメントしているみたいなので、漫画以外にもかなり“力”を入れてIRroidに取り組むようです。とりあえず“声”がないのがなんか寂しいので、声を付けて欲しいですね。
あと、1人の個人投資家として意見を言うと、企業名やコードで検索出来ると便利!今のキャラクター一覧ページでは、コードとキャラ名が表示されているけど、正直なんの銘柄かまではパッと見分からない。IRroidを浸透させるならこの辺の充実と、個別キャラページではPERなど参考指標やチャートも追加して欲しい。つまりYahoo!ファイナンスなどの株情報サイトに取って代わるくらいになって欲しいです。まぁまだ始まったばっかなので、今後の発展に期待大ですね。
それと、IRroidでは『お気に入りキャラクター』を登録でき、お気に入りに登録すると、下の画像のようにキャラクターページで整列します。これでいつでもお気に入りキャラ(銘柄)の情報を見れると。

最後に…、もしIRroidが超人気になったら、アニメ化なんかもされちゃったりして?なにが起こるか分からないこの世の中。水面下ではすでにアニメ化計画が進行していたりするのかも?笑
おしまい。