日本経済を学ぶ 4日目 バブル時代を振り返る


バブルの正体

なぜバブルが発生したのか?
それを知るには当時の世界経済を知る必要があります。

当時のアメリカは高インフレ化しており、インフレからの脱出を図るアメリカは、高インフレ抑制政策として厳しい金融引締めを行っていました。金利は2桁まで上昇し、世界中のお金がアメリカに集中しました。

これによりドル高となり、このドル高を是正すべく先進5カ国である西ドイツ、フランス、アメリカ、イギリス、日本による協調介入、通称『プラザ合意』が取り行われました。その結果、急激な円高となり、一時的に景気は落ち込みましたが日本製品の人気は高く、この落ち込みを短期間で回復して見せたのです。

これが日本人にとっては『自国経済への過度な自信』となり、株価や地価の高騰を当然の結果だと陶酔してしまったのです。当然これを目の当たりにした投資家は『今後も上昇するだろう…よしッ!一儲けしよう!』と考えます。そしてその思惑通り株価はさらに上昇し、より”自信”を強めた投資家は一段と投資を拡大していったのです。

また当時は景気が良かったのですが、円高のおかげで輸入物価が値下がりインフレになりませんでした。なので日銀は金融を引き締めず、低い金利を維持する政策と執ります。これにより、土地購入の際のお金が借りやすかった事が地価の高騰を推し進めた一因となりました。

つまり、本来慎重な姿勢であるべき銀行も、『日本経済の強さ』を信じていたので積極的に融資に応じたのです。これらの要因のおかげで、バブル期の日本はまさに絶好調だったのです。

バブル潰しとは?

バブルがなぜハジけたのか?
僕はホントに何も知らなかったので、「名前の通り、バブル(泡)だからなんか勝手にハジけたんでしょ?」。なんて思っていました。しかし、実際は政府と日銀による『バブル潰し』と呼ばれる政策のためだと分かりました。

当時はバブルによる地価高騰により、一般庶民にとっては家を建てることが極めて困難な状況でした。これに対処すべく『バブル潰し』と呼ばれる金融引締めを行います。幾度となく金利を引き上げ、銀行には融資の制限を課しました。

これにより株価と地価は上昇から下落へと一転します。株価や地価が下落すると、これらを高値の時に売り利益を得ようと考えていた投資家達が一斉に株や土地を売り始めます。

バブルの崩壊です。

このような考えの投資家がたくさん居たので、売りが売りを呼ぶ展開となり株価や地価はどんどんと急落していきます。さらに、銀行に借金をして投資をしていた投資家は、バブル崩壊によりその借金を返せなくなり破産します。そのお金はまるまる銀行の負担となり、銀行は大きな不良債権を抱える事になりました。

バブルの特徴

バブルには特徴があるようです。今後またバブルが起きるかもしれないので、『バブルの特徴』を頭に叩き込んでおきましょう!

  1. 人々が強気であること
  2. インフレにならず金融緩和が続くこと
  3. 今まで投資に興味がなかった人が大勢投資に参加すること
  4. 日本と海外との認識のギャップ

以上がバブルの特徴と言えるようです。

日本のバブルやアメリカのITバブルと住宅バブルなどではそれぞれ、人々が自国経済へ強気であったことがうかがえます。また、インフレにならず金融緩和が続いたことも共通しています。

今まで投資に興味がなかった人が大勢投資に参加することで、株価の価格形成メカニズムが健全に働かなくなるということも特徴の1つです。

日本人が『日本経済は強い』と思っていても、海外の投資家が『日本株は高すぎる』と判断していたら、『客観的で冷静な判断ができていない』という危険サインの可能性があります。

これらのバブルの特徴をしっかり頭に叩き込んでおくことで事前に危機を回避出来るかもしれませんね。というより、今僕は強気です。今後日本経済はさらに回復し、デフレ脱却を果たすと信じています。ただ、日銀の2%のインフレ目標も達成するだとろうと思っているので、これでバブルの特徴から外れてくれる事を願っています。

銀行の重要な役割

バブルかもしれない時、政府や日銀がそれを抑制することは難しいようです。そこで重要な役割なのが銀行です。銀行が融資に慎重になれば、かつて経験したバブルの拡大を抑制することが出来るでしょう。

そもそも銀行にとって融資はリスクの比率が非常に高く、借りた側が儲かっても金利分しか儲けにならず、なおかつ借りた側がもし損をしたら貸し出した元本すら回収できないからです。なので銀行には慎重な姿勢が求められるのです。

おしまい。


日本経済を学ぶ
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