日本経済を学ぶ 3日目 高度成長期について


需要と供給のバランス

高度成長期は、今日本が目指しているデフレ脱却への”好循環”が実現していた時期だそうです。
この好循環に必要なキーワードとして、『需要と供給のバランス』があげられます。

この需要と供給のバランスというのは非常に重要で、供給が多ければ物が売れ残り不景気になります。逆に需要が多ければ過度なインフレとなり、物の値段が大きく上昇してしまいます。そしてこの需要と供給のバランスが良かった高度成長期は、まさに好循環と言え、復興を遂げた日本企業は生産性を上げるため工場を建設しました。

工場を建設するのに労働力が必要になります。生産性が伸び、売上が上がった企業はさらに労働力を雇います。人々が職に付ける事で消費が増え、企業業績の向上でさらに消費が増え、より生産性を上げるため設備投資が加速し、設備関連の需要が増え、それが給料上昇へと繋がり、さらに消費が増える。といった感じでまさに好循環だというのがわかります。

そしてこれを成し遂げた理由の1つが労働力の増加です。
地方の農村では機械化が進み、労働力が余り、余った労働力が職を求めて都会にやってくる。これが『集団就職』です。義務教育を終えた少年少女といった若者が都会へとやってくることで、大きな労働力を得ることが出来たのです。これによりまず住宅需要が増え、経済が大きく発展したそうです。人が動けばお金が動くということですね。

また、余談ですが、
この若者たちがお正月やお盆などに故郷へ帰る事が『帰省ラッシュ』の始まりだそうです。

日本が歩んできた道

今でこそ『日本製品は品質が良い!』と言われますが、最初から高かったわけではないようです。

高度成長期とは言え、欧米に比べて人件費が安かった日本は、その人件費の安さを武器に低価格な商品を輸出していました。実際これらは、品質に多少の難があったそうですが、”日本製品は安い”という理由でよく売れたそうです。まさに今の中国と同じ状況だと言えます。

その後日本はオイルショックにより、石油を使わずに稼ぐ方法を模索し始めました。
当時は石油を大量に使って生産量を増やしていたので、オイルショックは大打撃だったのです。これにより、高付加価値化が行われ、今の『日本製品は品質が良い!』という状態になりました。

その一方で、経済発展を優先していた日本は数々の公害問題を発生させています。
大気汚染、水質汚染、土壌汚染といった公害として、『水俣病、第二水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病』、という四大公害病が有名ですね。大気汚染はまさに今の中国の状態と言えるでしょう。

今の日本は環境にやさしい技術をたくさんもっていますが、そんな日本でもかつては環境を犠牲にしていたという事実。だからこそ、先進国となった今、著しい経済発展を成し遂げている新興国に、このような公害問題や環境破壊が起きないように教えてあげる事が、これからの日本が世界に貢献できる1つの柱だと思います。というかすでに取り組んでますね。

また、逆を言えば、先進国がこれらの問題を経験しているので、新興国には阻止できるチャンスがあるという事だと思います。先進国に学び、出来るだけ公害問題や環境破壊が起きないように双方の努力と協力が必要なのでしょう。

おしまい。


日本経済を学ぶ
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