財政には3つの役割があります。

財政の役割について
- 公共サービス
- 所得の再分配
- 景気の安定化
公共サービスとは、代表的なもので警察や消防などのことです。他にも交通、医療、裁判所なども公共サービスです。私達が日々利用しているという点で見れば、交通や医療が身近だと思います。
所得の再分配とは、累進課税といって、高所得者からは高い税率で所得税を納めてもらい、低所得者には生活保護などを支給することで、格差の是正するものです。反対に、皆同じ税率であることを人頭税と言います。
国は景気が悪い時に公共事業などを行い、景気を刺激します。2014年4月の消費税増税に伴い行われた5兆円の財政政策がこれにあたります。
大きな政府と小さな政府とは
ニュースなどを見ているとたまに、『大きな政府、小さな政府』という言葉を耳にします。これはどういった意味なのか調べてみました。
- 大きな政府
- 小さな政府
大きな政府とは、政府による経済関与を強めたり、高福祉サービスを行うことです。その代わり、国民には高い税率を課し、税収を確保します。簡単に言えば、税金は高いけど、大学まで無料で卒業できたり、病気になってもお金がかからない、などの言わば至れり尽くせりな状態です。
小さな政府とは、大きな政府と逆で、税率は低いけど、最低限の公共サービスしか受けられないことです。
日本は現在“小さな政府”とされていますが、“規制の多さ”では“大きな政府”だと言われています。
韓国で修学旅行生を載せた客船が沈没するという悲惨な事故がありましたが、こういった事故が起きたら、まず国民は政府に「二度と起こらないように対策しろ!」と言います。
これは日本でも同じです。そして、政府は安全を重視してより規制を強めます。少し極端な例を出しましたが、こういった大事故でなくても、身近な事故や犯罪によっても規制は強まります。
また、2014年4月には消費税増税がなされ、2015年10月にもまた増税が予定されています。この数字の変化だけを見れば”大きな政府化”と言えるかも知れませんが、増えた税収が高齢者に使われるのであれば、超高齢化社会で人口が減少していく日本には必要だと僕は思います。
ニートが偉そうに言うなよ!とお思いになるでしょう…。ごもっともです。今後社会の一助になれるよう頑張ります。
おしまい。