日本経済を学ぶ 14日目 少子高齢化について


長寿国日本!

現在日本は世界一の長寿国です。生活水準や衛生状態の改善、医療技術の進歩によって長生き出来るようになりました。しかし、皮肉なことに、長生き出来るようになったことが高齢化の原因でもあります。人が長生き出来ること自体はものすごく良いことであり、祖父母や親と共に過ごせる時間が長くなるわけですから大変喜ばしいことです。

ただ、少子化により人口が減少する中で、高齢者の割合が高くなる状態にいろいろと問題があるのです。もちろん少子化に歯止めがかかり、将来現役世代が増える様になればいいのですが、下の図の様に推計では減少してしまいます。

将来の人口予測推移
(参考元:総務省統計局「人口推計」/国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来人口推計」)

高齢者の数はある時期から一定ですが、現役世代が急激に減少するので相対的に高齢者の占める割合が現在より高くなっています。そして将来的には人口も一億人を割ってしまいます。なので国民全員が少子化について深く考える必要があります。
とはいえ『産めよ育てよ』と強制は出来ないので、人々が子供を産みやすく育てやすい環境にすることでしかこの問題は解決出来ないのかもしれません。

世代間格差について

世代間格差という言葉があります。日本の年金は賦課方式(ふかほうしき)と言って、現役世代が高齢者の年金を負担しています。かつては現役世代9人で1人の高齢者を支えていたのに対して、現在は約3人で1人の高齢者を支えています。これが今後はたった1人の現役世代で1人の高齢者を支えなければならない状態になります。

つまり、簡単に言うと『払う金額が違う』という事になります。ただこれは世代を跨いだ問題なので、お金の価値が昔とは違うなど必ずしも状況は同じではありません。しかし、その事実を差し引いたとしても現在から今後の現役世代の負担は明らかに増えていきます。

また、国の借金でも同じことが言えます。現在の財政赤字は国が国債を発行して赤字額を埋めています。つまり日本が国債を買ってくれる人に借金をしているのです。国の収入源は税金なので借金返済は税金で行われます。国の借金が増えるということは、将来世代が負担する税金が増えるということなので、これもまた世代間格差の1つです。

今年の4月に消費税が8%になり、2015年10月には10%になる予定です。これには反対の意見もありますが、法律で決まったことなので予定通り増税されるでしょう。僕自身はこの増税に賛成です。というのも、消費税こそが現役世代も高齢者も皆公平に支払う税金だからです。

あくまで個人的な意見を述べますが、よく高齢者を弱者扱いする人がいます。しかし、決して高齢者は弱者なんかではないと思います。確かに、労り敬意を持って感謝すべき人生の先輩ですが、これは『弱者』とは違います。人はみな平等と言うのであれば、生まれ死ぬまで平等であるべきです。

決してこれは高齢者を軽視しての意見ではないので誤解のないようお願いします。幸せというのは人それぞれですが、僕は自分の人生にある程度満足したうえで、他人に迷惑をあまりかけず、むしろ誰かのために死んでいきたいとさえ思います。少し個人色が強くなりましたがご了承下さい。ニートが偉そうなことを言って申し訳ありません。ニートならではの意見でした。

労働力不足について

少子高齢化に伴い労働力不足が深刻化します。労働力不足と聞くと、働く人が減少してしまい大変だというイメージがありますが、必ずしも悪い影響だけではないようです。

労働力が不足することで、今後女性や高齢者の活用が見込まれます。女性は潜在的に働きたいと思っている人が多くいるようなので、これを活用できれば日本にとってもプラスなはずです。高齢者に関しては、無理に働かせるといったことがあってはなりませんが、働けるだけの健康な体を持っているのであれば、仕事をすることで張り合いも得られるだろうし、この張り合いがあった方がより健康に生きていけるとも思います。

ただこれにも限度があり、いずれホントに労働力が足りない時が訪れるでしょう。その時どうするかが今問題になっています。

例えば外国人労働者を受け入れるか、むしろ移民制度を採用して長期的に外国人の力を活用出来るようにするかなどです。まぁこれは十二分に長考しなければいけない問題なので今すぐどうこうなる事はないでしょう。

それより日本に必要なことは徹底した効率化です。労働力が減少する中で生産性をなお増していくには効率化しかありません。技術革新によって生産性を上げることはもちろんですが、それ以外にも街自体を効率化することも必要でしょう。

例えばシンガポールなんかは、鉄道網の総延長距離を現在の倍に伸ばし、国民全員が10分以内で鉄道を使えるように計画しているそうです。移動距離を減らすことで経済の効率化を図るということです。

シンガポールは東京23区程の大きさなので、これを日本に置き換えると、23区内の人々が10分で電車に乗れて職場へ向かうということです。これすごいですよね?

僕は東京のことをあまり知らないので、もしかしたらすでに移動距離は少ないのかもしれませんが、これを日本全国で行えたらものすごい効率化になると思います。日本とシンガポールを単純に比較することは出来ませんが、見習えることは見習って、上手く日本式に変換出来るといいですね。

おしまい。


日本経済を学ぶ
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