戦後の日本経済について
まず、日本経済についての常識を知らなければイケないようです。
僕は現在25歳でいわゆる”ゆとり世代”と区別される年代です。実際にゆとり教育が始まったのは小学生後半でした。そして、そんな僕が生まれた時の日本経済はまさにバブル期の最盛期だったそうです。もちろんそんなウハウハ状態が記憶にあるわけもなく、バブル期に生まれはしたもののバブルという天国を体験してはいません。
果たしてバブルは天国だったのか?
今振り返ると、ただ浮かれていただけと表現できます。将来を楽観し、戦後驚くスピードで復興し成長した日本経済を過信していたにすぎないとこの本が教えてくれます。
日本は戦後焼け野原となり、人々が働く場所がなかったそうです。だから当時の政府は鉄や石炭を優先的に生産し工場を建設し、人々が働く場所を作り、戦後の復興に全力を尽くしました。
そして高度経済成長期には、さらに工場が作られたくさんの労働力が必要になりました。だから地方からの集団就職が行われ、若い世代が働き手として都市部に集まってきたのです。日本が長年「年功序列制」だったのは、この若い世代により、労働者の平均年齢が低くなったため、人件費を押さえるには打ってつけの仕組みだったみたいです。
だから現在は、その労働者の平均年齢が上昇したことによる人件費の上昇を押さえるため、年功序列制を辞め、実力主義を導入し、一方では非正規雇用者といった派遣社員の問題が大きくなっているみたいです。
また、2013年、長年のデフレから脱却すべく、安倍総理は「アベノミクス」を行い着実に日本経済は良くなると思います。安倍総理はよく「いい景気循環のため賃金上昇が必要!」と言われていますが、高度経済成長期がまさにこの状態だったそうです。給料が増えるから消費が増え、それにより企業業績が伸び、さらに給料が増えることで、より消費が増えるというまさに「好循環」。
今の日本はこれを目指しているんですね。というより、これが現実にならなければ、日本はデフレから脱却出来ないという事でしょう。
おしまい。