PERとは株価の割安度をはかる指標


株価の割安度をはかる指標PER

まず重要で基本的な指標として『PER』というものがあります。
これは株価収益率と呼ばれるもので、株価を一株あたりの当期純利益で割ったものであり、この数値が低いほど割安だと判断できるという指標です。
以下その数式(覚える必要なし!)

株価収益率=株価÷一株あたりの当期純利益

僕自身も株の勉強を始めた時、一番最初に知った指標です。これを知っているか知らないかですでに差が生まれてしまうほど重要かつ基本的な指標だと勉強しました。これを知っているだけでも個人投資家としては少し優秀なようです。

ただ、実際に自分で計算する必要はなく、Yahoo!ファイナンスなどの株価情報サイトでは、すでに算出されて簡単に知ることが出来ます。

日本では『PER』、アメリカなどでは『P/EあるいはPE』と表記されています。なので僕も実際に計算したことは無いし、今後もしないと思います。もしかしたら興味本意で計算するかもしれません。笑

そして、このPERがどの水準なら割安なのか?または割高なのか?というと、一般的にPER=15を境に割安か割高だと判断されています。
つまりPER=15以下なら割安PER=15以上なら割高だと判断できるということです。

ここで1つ注意しておくことがあります。1銘柄のPERは割安水準でも、その業界平均と比較して数値が高ければその企業の株価は割高だと判断されるということです。

例えば、トヨタのPERが14と割安水準であったとしても、他の自動車会社の平均PERが10だとしたら、自動車業界の中ではトヨタ株は割高だということです。

こういった場合もあるため、例えPERが割安水準でも買いでは無いかもしれません。それでもこの場合、自動車業界としては割安なので、自動車業界に投資するという意味では、買いかもしれません。

ですが、PERはそもそも割安かを推測するための指標であって、買い時なのかはまた別の問題です。割安だから利益も得やすいだろうと推測できますが、あくまで憶測の域を出ないと理解して下さい。

また、このPERというのは『投資家の期待値』とも言われており、PERがクソ高い水準で例えば200という数値であっても、割高ではあるがそれだけ投資家がその企業に期待しており、成長を見込んでいるというまさに『期待』の表れでもあります。

もちろんすでに割高なので、期待通りの企業業績が伴わなければ、株価は一気に下がるため、『リスクが高い』という判断が優先され、これはファンダメンタルズ分析的には買いではありません。その期待の流れに乗るかは自己判断、そして自己責任でお願いします。

最後に、このPERは日経平均全体や業態別などの割安度にも使われます。
例えば、仮に日経平均全体のPERが14という数値であるなら、日経平均は全体として割安だと判断できるということです。その中で業種別にPERを見た場合、自動車業界のPERはすでに20という数値だった場合、日経平均全体と比べすでに割高水準であると判断されるということです。少しややこしいかも知れませんが、結構大事なことだと思うので、知っておいて損は無いと思います。

おしまい。


ファンダメンタルズ分析とは
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