
今、『東洋の真珠』と呼ばれる香港では民主派による抗議デモが行われています。香港は中国ではありますが、『高度な自治権』が認められた特別行政区です。
これは中国共産党による一党独裁政治ではなく、独自の行政(外交・防衛を除く)を行い、資本主義による経済活動が行える事を意味しています。つまり香港には中国本土にない『自由』があるのです。ただ、『完全な自治権』ではなく『高度な自治権』というのがポイント。
デモの原因 なぜ香港でデモが起きているのか?
これは中国共産党が香港の政治トップである香港行政長官の選挙制度の変更が発端です。簡単に言うと、「オレが認めた人から選んでね♪」という感じ。つまり、立候補者を制限し中国共産党の息のかかった候補者しか選べなくして、選挙から民主性を排除したような形に改悪したのです。
ただ、そもそも香港の選挙は制限選挙といい、日本のように誰でも立候補していいわけではありませんでした。中華人民共和国国務院という日本で例えると内閣府的な国家機関から認められた人しか立候補できないという制度です。
しかし本来であれば2017年の選挙からは民主的な選挙にすると約束していたのに、これが今回改悪され抗議デモに発展しています。
香港の歴史
香港は、アヘン戦争(中国=当時は清vsイギリス)による講和条約(南京条約)によって1842年からイギリスの植民地になりました。その後、1997年にイギリスから中国に返還されます。
それ以降、香港は『一国二制度』と呼ばれる『中国の社会主義制度のなかでの資本主義制度(民主主義)』という体制のもと発展してきました。
そして中国共産党は返還時にこの一国二制度を50年間(2047年まで)継続すると約束しています。つまり今回の選挙制度変更は、事実上この約束を反故にしたのです。
天安門事件とは?
天安門事件とは、1989年に天安門広場で行われた民主化運動を武力によって弾圧し、多数の死傷者を出した事件です。この民主化運動は平和的なデモでしたが、中国共産党は人民解放軍に無差別発砲を命令するという信じられない対処をした事件です。
詳しくは→六四天安門事件 – Wikipedia
下の動画がYouTubeで『天安門事件』と検索すると検索TOPにあったので見てみたら結構分かりやすい。ただ、幸福の科学関係のチャンネルみたいです。一応釘を差しておきますが、僕は幸福の科学とは一切関係ありません。むしろ初めて大川隆法が喋ってるのを見ました。僕は宗教に興味はありません。でも、言っている事はイイ事だね。
香港の人は中国人にうんざりしている
香港市民は中国人ではなく香港人という誇りがあります。
そんな中、香港にはたくさんの中国人が本土から旅行にやってきます。その数はなんと年間4000万人だといいます。しかし香港市民には中国人のことをあまり良く思っていない人が少なからず居るみたいです。
というのも、中国人が観光客を装い、香港で色々な商品を買い占め中国本土に運ぶ副業的な運び屋迷惑行為が横行しているからです。ビジネスとしてこれをやると関税が掛かるため、このような手段で商品を運び、中国本土で業者に売りお金を稼ぐ人が居るみたいで、このため香港では品不足が起きているみたいです。ちなみになんかこういう人達のことを『水客(すいきゃく)』と呼ぶそうです。
極めつけは、中国人はどこでも排泄するらしいです。もちろんすべての中国人では無いにしろ、ごく少数の低モラルな人達が香港市民の怒りを買っています。こういった事も多少は影響しているのでしょう。
最後に
このデモが今後どうなるのか…。あり得ないとは思いますが、もし仮に天安門事件のような事態になってしまったら…。警官隊が催涙弾を使用した事でデモ隊側の熱も上がっているようですし、些細な事がきっかけで深刻な事態にならなければと思います。
どうにか知恵を絞って平和な解決に至れば一番なのですが、中国共産党が譲歩するとは思えません。しかし強行手段に出るとも思えません。ただ、デモ隊は香港の金融街セントラルを封鎖し『金融封鎖』するかも知れない…。とも言われています。そうなると軍隊出動の可能性が出てきそう。
なんか気分を変えたいので少し話をそらしますが、香港と言えば『ジャッキー・チェン』や『ブルース・リー』が有名ですね。
僕は香港のカンフー映画が面白くで大好きです。ジャッキー・チェンの酔拳とかを見た次の日には学校でマネして遊んだりしたよね?
ブルース・リーの名台詞「Don’t think,feel!(考えるな、感じろ!)」。この時のブルース・リーの表情と発音が目と耳に焼き付いている人も多いと思います。
YouTubeってすごいね!動画あるぜッ!
おしまい。