毎週欠かさず見ている『ガイアの夜明け』でバリアアリーという言葉を初めて聞きました。

介護施設や老人ホームなどで取り組まれているバリアフリーの逆で、段差や手すりを付けず、障害物を取り除かいことであえて危険な状態にしたり、出来る事はなるべくやらせる、というものです。
これからの介護『バリアフリーとバリアアリー』
一見、バリアフリーの方が老人や障害者にはやさしいので、バリアアリーなんて邪道だ!と思うかもしれませんが、実際にそのデイサービス施設『夢のみずうみ村』を利用している方は、「以前は出来なかったことが出来るようになった♪」と笑みを浮かべてました。
固定概念として、『弱いものは守る助ける』が私達には染み付いているかと思います。確かに、その必要がある時は守り助けるべきですが、常になんでもかんでも守り助けてしまうのでは、その人の様々な能力もとい生きる能力がより衰えてしまいます。
バリアアリーを行っている夢のみずうみ村では、出来る事はやらせ、出来なければ手伝うという事を徹底しており、これを『足し算の介護・引き算の介護』と表現されていました。実際に施設利用者も「やらないと衰えていまう」という事を理解しており、少しずつでも自分ですべてのことをやっています。
さらに、夢のみずうみ村では飲食店を経営しており、そこでは従業員として施設利用者が働いています。そこで働く半身麻痺の方が「大変だけど、うれしい!」と仰っていたのがとても印象に残っています。
脳出血で半身麻痺になり、車いす生活だったのが、夢のみずうみ村に通うようになってから車いすなしで歩けるようになったそうです。この方は杖をついており、テレビで見ているだけでも、危なっかしく、つい手を差し伸べたくなりますが、それがダメだという考えが『バリアアリー』です。
決して突き放しているのではなく、見守ることで『介護しない介護』だと夢のみずうみ村代表藤原さんが仰っていました。
僕は五体満足で自由に体を動かせられます。しかし、数年前に病気で体を壊し、その後は少し不自由な闘病あるいは療養生活をしていました。
だから少しは分かります。自分で出来る喜びを。
呆然と時間が過ぎるだけの生活には『生きた喜び』あるいは『生きがい』というものがありません。当然、老人や障害者も同じような思いを抱きます。その手助けをすることがこれからの介護には必要なのかも知れません。
そして僕は今、自立を目指してサイト作成などをしています。僕は25歳ですが、これを見てすごく勇気づけられました。人生において、少し挫折を経験した若造が、テレビを見て感動し敬服したので、この記事を書いてみました。
あなたも少し、『人生観』や『生きること・死ぬこと』について考えてみてください。と偉そうなことを言ってみます。許してちょ♪
おしまい。