逆指値注文の使い方その1 損切り


ここでは逆指値注文の使い方その1として『損切り=ロスカット』について解説します。損切りは投資家必須スキルと言っていいほど重要なものです。スキルというか決断力あるいは実行力といった方が適切なのかも知れません。そういう意味では投資家必須マインドといった方がいいのかな?

逆指値で損切り(ロスカット)

株を買って株価が上昇すれば売って利益を得られますが、下がれば損をします。当たり前か♪

長期運用でずっと保有し続ける場合、株価の値動きに一喜一憂せず、株価が上昇して利益が出るまで何年でも待っていればイイのですが、限られた資金を運用していくような投資スタイルの場合は、効率的に資金を分配する必要があります。

その時に重要なのが『損切り=ロスカット』です。

損切りとは?損失を限定的にして次の投資のための資金を確保する

株は否応なく上昇・下落を繰り返します。アベノミクス相場の時みたいに上昇した時はウキウキなのですが、2013年5月のように短期間で大きく下げる時もあります。僕は経験してませんがリーマン・ショックの時だったらもっとひどかったはずです。

ここからは仮定の話しです。例えば買った値段の100分の1まで株価が下がったとします。100万円が1万円になっちゃった…ってな感じを想像して下さい。

売っても1万円なので、再投資するにしては資金が小さすぎるし、すでに99万の損をしているのでこの1万で99万を取り戻すとまではいかないまでも、着実に増やしていきたいはずです。でもやっぱり資金が小さすぎる…。という事態に陥ります。

つまり、再チャレンジ出来ない…。という事です。もちろん、経済が回復していけば株価が以前の水準まで戻る可能性はありますが、何年掛かるか分かりません。その前に不景気に耐え切れず買った企業が倒産するかも知れません。

ドラクエ的に言えば、HP1でMP0。薬草もない。現在地はラストダンジョン最下層。身動き1つ出来ない。画面の前で固まる黒い人影。

リスクは最小限に!損切りの重要性

しかし、損切りをしていれば違います!いくらで損切りをするかは個人でプランが違うと思いますが、僕は8%で損切りをすると決めました。

僕は投資デビュー1年目ですがすでに企業の倒産を経験しています。それについてはこちらを見て頂けると嬉しいです。あと最後にも話します。
GTATのページ

なんで8%なのかと言うと、プロが言っていたから♪笑 

僕はしょせんド素人なので色んなプロの意見を参考にして糧にしています。その1人である広瀬隆雄氏が8%と言っていたので僕は参考にしています。

広瀬氏曰く8%の理由は、再投資を可能にするためです。先ほどの例をだすと、100万から8%下がった92万を下回ったら売る!8万の損失は出したけど、92万あれば再投資できるし、損失を取り戻す可能性もあります。

損切りの画像

肝に銘じよ!

というように前もって損切りしたい価格で逆指値注文を出しておけば、株価が大きく下げる事があっても損失を限定的にする事ができ、次の投資へと繋げられます。

ただ、この損切り。必要性は誰しもが感じると思いますが、なかなか実行出来ません。株や経済の事なんか知らないのに「自分が買った株だから大丈夫!」という根拠なき自信が損切りという行為の足を思いっ切り引っ張ります!

僕は上記でもちょいと触れたように企業の倒産を経験しました。アメリカのGT Advanced Technologiesという会社です。iPhone6にこの会社のサファイアガラスが採用されるかも知れない!?というかAppleはそれを目指して当会社に出資しているという情報を元に期待し株を買いました。

2014年9月9日の新製品発表会で期待が外れ、iPhone6に採用されませんでした。僕は高値水準で株を買っていた事もあり、発表会前にも8%以上の下落局面が何度かありました。というかほとんど8%以上下落した水準で推移してました。

つまり、売るべき時は何度もあったという事です。ただ、9月9日の発表会に望みを託し持ち続けてました。実際、それに向けて株価も上昇したりして、みんな期待している事が分かりました。

しかし、プレゼンが始まる前に高値をつけてからは上昇が止まり、iPhone6に不採用だと分かると下落しました。僕は18ドルで買ったのですが、その後の株価は14ドル位で推移してたと思います。

18ドルの8%なので16.56を下回ったら売るべきなんですが、僕は「iPhone6には不採用だったけどApple Watchには採用されるから…。」と今度はこれを望みに持ち続けてました。

もっと言えば、iPhone6の次の機種には採用されるかもとまで考えてました。まぁ実際次の機種あるいはマイナーチェンジ機種に採用されるかも知れないけれど、この船からは降りておきべきでしたね。

その後GTATは倒産を発表し株価は暴落。18ドルが4セントとかになっちゃいました。まさかこんな事態になるなんて考えていなかったので、むしろ笑えましたね♪

最後に

ってな事で損切りはめっちゃ重要なんだよ!という事がお分かり頂けたと思います。

後の祭りですが、もし仮に僕が損切りが出来ていたとしたら、損失ではなく利益を得ていたかも知れません。

18ドルで買った株価はしばらくして13ドル位まで下がりました。その後は反発し22ドル位まで上昇もしました。そしてまた13ドル位で推移しました。最後に発表会前に17ドルを超える位まで上昇しています。

最初の下落時に損切りをしていれば、下落後買い戻し、高値で売り払う。なんて事も出来たかもしれません。つまり、損切りで被った損を取り戻すし、さらには利益も得ていたかも…。

夢物語を語ってもどうしようもありませんが、成功をイメージする事は大切だと思うので、なんとか今後の投資人生に反映させて“生きたい”ですね。

おしまい。


株の基礎
アクセス数: 5680

スポンサードリンク

関連記事

逆指値注文の使い方その3 利益の底上げ

逆指値注文の使い方その3 利益の底上げ


リーマン・ショックが起きた原因

リーマン・ショックが起きた原因


逆指値注文の使い方その2 利益の確保

逆指値注文の使い方その2 利益の確保


株を買うための3つの基本的な注文方法 成行と指値と逆指値

株を買うための3つの基本的な注文方法 成行と指値と逆指値


ローソク足の見方・読み方教えます!

ローソク足の見方・読み方教えます!