証券取引所の特徴や違いについて
株を始めてみて単純に証券取引所の違いが気になったのでまとめてみます。

まず、証券取引所とは、株を売買する所です。株の取引は年中無休でいつでも行えるのではなく、取引時間は決められています。取引できる時間帯は以下のとおりです。
- 前場 午前9:00~11:30
- 後場 午後12:30~15:00
前場は『ぜんば』と読み、後場は『ごば』と読みます。また取引開始時を『寄り』あるいは『寄付(よりつき)』と呼び、取引終了時を『引け』といいます。ちなみに寄りと引けの中間を『ザラ場』といいます。
土日祝日はお休みで、年始年末もお休みです。年が明けた最初の取引日を『大発会』といい、1年で最後の取引日を『大納会』といいます。基本的には1月4日が大発会で12月30日が大納会です。
現在日本には2大証券取引所として、東京証券取引所(東証)、名古屋証券取引所(名証)があります。そして地方取引所として、福岡証券取引所(福証)、札幌証券取引所(札証)があります。
証券市場として、ジャスダック(JASDAQ)、マザーズ、セントレックス、Q-Board、アンビシャスがあります。また、プロ向けとしてTOKYO PRO Marketというのもあります。
東京証券取引所
日本最大の証券取引所であり、日本の大企業のほとんどは東京証券取引所(東証)に上場しています。この東証は、東証1部、東証2部、東証マザーズと呼ばれる3つの株式市場に分かれており、それぞれ上場条件が違います。
- 東証1部の特徴
- 東証2部の特徴
- 東証マザーズの特徴
- ジャスダックの特徴
東証1部は主に大企業が中心で流動性が高くグローバル企業が多く上場している市場です。日本の大企業が集まっているので、出来高がとても多く比較的に値動きが安定しているという特徴があります。
東証2部は東証1部に比べると少し規模の小さい企業、いわゆる中堅企業が中心の市場です。東証1部と比べると比較的に出来高は少なく、値動きが少し荒いのが特徴です。
東証マザーズは主にベンチャー企業などの中小企業が中心で成長企業向けの市場です。ベンチャー企業などの成長企業中心の市場なので企業の将来性の面から、東証1部に上場している銘柄と比べるとハイリスク・ハイリターンになります。また、東証マザーズは将来東証1部へのステップアップを視野にいれている成長企業向けの市場です。
ジャスダック(JASDAQ)市場は、中小企業やベンチャー企業が最も多く上場している市場です。発行株式数が少なく、規模も小さな会社が多いので、出来高は比較的に少なく、株価の値動きも非常に激しくなる傾向があります。また、一定の事業規模と実績を有し、事業の拡大が見込まれる企業群を対象にした『JASDAQスタンダード』と、特色ある技術やビジネスモデルを有し将来の成長の可能性に富んだ企業群を対象にした『JASDAQグロース』というように分けられます。
ジャスダックや東証マザーズといった、ベンチャー企業が多く上場している市場のことを新興市場と言います。
名古屋証券取引所
名古屋周辺に本社がある企業や、名古屋での事業実績がある企業が上場しています。ただ、名古屋証券取引所は2大証券取引所となっていますが、売買高でのシェア少なく、東京証券取引所へ一極集中しています。
- セントレックスの特徴
名古屋証券取引所が開設する新興企業向けの市場。名古屋周辺のベンチャー企業などが上場しています。
福岡証券取引所
九州周辺に本店がある企業や、福岡での事業実績がある企業が上場しています。
- Q-Board(キューボード)の特徴
福岡証券取引所が開設する新興企業向けの市場で、九州周辺のベンチャー企業が上場しています。
札幌証券取引所
北海道内に本店がある企業や、北海道での事業実績がある企業が上場しています。
- アンビシャスの特徴
札幌証券取引所が開設する新興企業向けの市場で、主に北海道内のベンチャー企業が上場しています。名前の由来はクラーク博士の『Boys,be ambitious.(少年よ、大志を抱け)』らしい。
おしまい。